不動産の相続税

売買する場合と相続とでは不動産の評価額も違ってきます。

事務所引越しイメージ ちょくちょく不動産を買ったり売ったりとしている人なら土地の価格にも敏感で、 ケースにより評価の方法が変わってくることも知っているでしょうが、あまり土地の 取引をしたことのない人だどそのへんの知識はほとんど持っていないでしょう。 土地には定価のように決められた値段は無く、一物四価と言われるように複数の 価格がひとつの不動産に対してつけられています。 実勢価格になる売買取引価格で買ったり売ったりされますが、土地の評価額は それだけで決定するわけではないのです。 相続されたり金銭で売買される不動産の土地の値段は、売買取引時価格、路線価、 公示価格、固定資産税評価額など複数の値段があります。 固定資産税評価額は市町村が土地の値段を示した価格で、固定資産評価基準に よって総務大臣が決めることになります。 所有者が希望した価格にしたり不動産会社が勝手に決めることは出来ません。 そんなことをみんながやりだしたら不動産の価格は実勢価格だけでよくなり、 固定資産税評価額の意味がなくなってしまいます。 なぜこの価格が定められるのかというとその不動産にかかる税金を決める基準 に使うためで、固定資産税や不動産取得税を決定するのに使われます。 これらの税金が変動の大きい実勢価格で決められると問題も発生しやすくなりますし、 わずかなタイミングで損をする人も続出してしまうのでこれか定められるのでしょう。 あまり頻繁に値動きすると困ってしまう固定資産税評価額ですが、一度決まったら そのまま永遠に値上がりや値下がりがしないわけでもありません。 毎週のように上下しても大変ですが、物価が上がっても何十年も据え置きされて しまったらそれもまた不可思議な値段になってしまうでしょう。 なんにもない山の中で安い土地だったけど開発が進んでマンションが多数建設 されたのなら、その一帯は地価も上昇しなければバランスが悪くなってしまいます。 なので3年に一度、気分一新して固定資産税評価額は改められます。 4年だと長すぎますし2年だと短すぎるので、3年というのは丁度良い期間だと みなさんも納得してくれるのではないでしょうか。 年ではなく日数で表わすと約1000日、正確には1000日以上になりますが 程よい間隔かと思われます。 毎年やられても目まぐるしく地価が動くことになり落ち着きませんし、決める人も 忙しくなって大変なのです。 この固定資産税評価額は物件の所在地を管轄とする役所で調べることができ、 税務課の窓口で固定資産課税台帳について相談すれば親切な職員が丁寧に教えて くれるので、自分の所有する土地の評価を知りたくなったのなら平日にでも 足を運んでみるといいでしょう。 駐車場が広いのなら自家用車で向かえばいいですし、もし免許証がなかったり 車を所有していない、あるいは車検が切れていて使用不可能なら地下鉄や電車、 バスなどを利用しましょう。 自宅から役所までが近ければ歩いてもいいですが、雨の日なら無理せずタクシー 会社に電話して車を回してもらうと濡れる心配も転ぶ心配もなくて安心です。 雨の日の役所は到着してからも安心できず、建物の中に入ってからも滑りやすい 床に足をとられツルリと転倒して恥ずかしい思いをしたり痛い目にあう可能性は 高く、もしも日程をずらせるのなら晴れの日を待つのが得策です。 ただし固定資産税評価額は他人が知ることができないようになっている市町村も ありますので、自分の物ではない、全くの赤の他人の土地について調べようと するのなら断られる覚悟をして行きましょう。 所有者本人やその人から委託されている人ならまず大丈夫だと思われますが、 無関係の人が知る必要のないことですのでそうなっているのでしょう。